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花宵道中 コミカライズ版 堂々の完結

花宵道中 5 (フラワーコミックスアルファスペシャル)花宵道中 5 (フラワーコミックスアルファスペシャル)
(2011/02/10)
斉木 久美子

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会社帰りに買ってきました~。
私の大好きな『雪紐観音』が収録されている最終巻です!
八津姐さんのお話である『十六夜時雨』も大好きなんで、
きゅんきゅんしながら読みました。

原作を忠実に、
しかも、解釈をきっちり添えて描く
斉木久美子節にメロメロです。

霧里筋の遊女に
視点を当てて描かれる物語、ということで、
『雪紐観音』は三津姐さんの物語だったんだなぁ……と、
改めてしんみりしました。


【十六夜時雨について】
遊女が恋をしたって
堕ちていくだけ


自分を育ててくれた先輩遊女の朝霧姐さんが
半次郎と恋に落ちたことで、
後追い自殺をしてしまったトラウマが消えない八津。

恋だけはするまい。
間夫だけは作るまい。
ただ、”仕事”と割り切って、
年季明けまで頑張ろう。

そんな冷ややかな心で、
恋に色めく周囲を見ていたんだけれども。

ある日、変わって入ってきた
髪結いの三弥吉に心を奪われてしまう。


……というのが、前巻収録まで流れでした。

最終巻では、
押さえていた想いを押さえられず、
三弥吉との恋に溺れていく様子と……
その間にめまぐるしく変わっていく周囲の様子、
そして、それによって、
強く生きなければ、と思いを強くするまでが
綴られます。

八津姐さんの話は、
イベントも多く、
また、小憎いことに
最終章『雪紐観音』への布石も打たれています。


★ポイント
とにかく、八津姐さんのかわいらしさ!!

仕事の跡を三弥吉に見られたくなくて、
必死に隠そうとする
八津姐さんのいじらしさがたまらない。

これだけは鉄板です!!


【雪紐観音について】
綺麗なひと
綺麗なひと
あなたがいてくれるだけで
この世はこんなにも静かに光り輝く


この物語を語る上で外せないのが、
三津姐さんを描くための視点役を任されている緑です。
上に書いた台詞が
この物語の中核を担っているのは間違いなく、
その心情を表すための
繊細なコマ割にすごい惚れ惚れしました。

緑のほのかな恋と
『十六夜時雨』で亡くなってしまうことが
分かっている三津姐さんが
段々と弱っていくまでの間を描いています。

緑にとっては、
間違いなく”恋”だったけれど、
三津姐さんにとっては、
2人の関係は何だったのかなぁ……と
読む度に考えさせられてしまう話です。

緑の先輩遊女の桂山さんも素敵だし、
緑は生まれは恵まれなかったけど、
人には恵まれたんだなぁ……と思うと、
感慨深いです。


★ポイント
緑の心を段々と解きほぐしていく
三津姐さんの器の大きさ。

死の間際になって、
生きた証が欲しいと葛藤する三津姐さん。

三津姐さんの無念をしっかりと受け止め、
自分の足で、年季明けした後、
三津姐さんのお墓にお参りに行く……と
心を決める緑……でしょうか。

とにかく、この物語は、
短いけれど、詰め込まれているものが
すっごくたくさんです。


最後になりますが、
『花宵道中』は悲恋から始まり、
亡くなった遊女たちの思いを受け止めて、
強く生きようとする遊女たちを描いています。
未来を見つめた締めくくりが、
とっても味わい深く、
爽快な気持ちにさせてくれます!

ホント、この作品は、
心のビタミン剤ですわ~★

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