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★超オススメ 『雨の塔』 読了

雨の塔 (集英社文庫 み 44-1)雨の塔 (集英社文庫 み 44-1)
(2011/02/18)
宮木 あや子

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ねえ誰か。
誰でもいいから。
今、私がここに立っている意味を
教えてくれませんか?


久々に、
コバルト文庫的な文字の大きさ、行間の
小説を読んだなぁ^-^;
読み始めはそんなことを感じましたが……。

やっぱり、宮木さんは凄いですね。
サクサク読めるけど、軽さがなくて、
解説の方も書いていたけれど、
ちょうど良く堅いんです。

高嶺の花好きな私に
ぴったりはまってしまう理由が、
その解説で判った気がします。
気安さよりも、
つんと凛と咲いてくれる、
そんな花が好きだし、
追いかけたくなるのですよねぇ。
『おにいさまへ』とか好きな人は
楽しめる作品なんじゃないかなぁ。

とにかくとってもレトロで
少女趣味で、
一本芯が通った作品です。
ノスタルジー、、、って印象が強い。
甘すぎず、かといって苦すぎず。
バランスが良い。

●内容紹介より
四人の少女たちが織りなす愛と孤独の物語
資産家の娘だけが入れる特別な学校に
「捨てられた」四人の少女たち。
閉じた空間で生まれる愛情、執着、嫉妬。
濃密で危うい感情の行く先は――。
大人のための"少女小説"。


メイン、というか、
ほとんど、この子達しか出てこない。

・同室組1:矢咲・小津
・同室組2:三島・都岡

ちょっと最後の最後、小津の選んだ答えが
なんとも言えず物悲しかったですね。
実は序盤の小津、結構好きだったんです。
無機質な感じと
上手く外に出せないだけで、
きちんと持っている可愛さが
同居した子だったので。
話が進むにつれて、
通常の作品であれば、上手い具合に
その人の中で、堅さが融けていくのだけど、
融けるというより、砕ける、という方向に
話が進む。それが意外でした。

三島が小津の宝物を見て、
持った感想はまさにその通りで。
あれを大事にしていた、という時点で、
彼女には最初から危うさがあったのか、
とはっとさせられました。
現実を見ていなかったんですよね、彼女。。。

矢咲はなんというか、
今野先生が推薦文書いてたせいもあって、
”ロサギガンティア”って単語を
久々に思い出してしまいました ^-^;
小津はどちらかといえば、
ロサキネンシスポジになっていくものと
思っていたのですけど、
まぁ、そうそう上手くはいかないものです。

三島、都岡に関しては、
もう、『白蝶花』読んだ人へのご褒美か、とか
勝手に思ってしまいました(笑)
どう作品を締めくくるのか、と
心配になりましたが、
この2人の結論はとても素敵で、
良かったと思います。

こういう損得抜きな訳ではない立場から
始まった友情が、ゆっくりと、
本当の友情に昇華されていく関係って素敵だよなぁ、
とかねてから思っているので、
それが読めたことはとても嬉しかったです。


この作品を読むにあたっては、
既刊である『白蝶花』『太陽の庭』を併せて読むと、
より一層楽しみが広がるかなぁって感じです。
オススメは、出版順どおり……

『白蝶花』

『雨の塔』

『太陽の庭』


です。
シリーズでもないのに、
静かに穏やかに繋がりのある小憎い設定に
つい舌を巻いてしまいしました。

三島
漆間
階段から落ちて亡くなった女学生


多くを語らず、ひっそりと出てくる、
他の本の世界の登場人物たち。。。
ああ、私、こういうの大好きですよ。
きっと、収賄罪で、、、って騒動が、
後の『太陽の庭』のあの騒動に繋がるわけですよね。
だから、装丁が対になってたのかー! と
思わず感激しました。
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