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読後:”文学少女”と慟哭の巡礼者

“文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫 の 2-6-5) “文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫 の 2-6-5)
野村 美月 (2007/08/30)
エンターブレイン

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生きることの意味は何か?

中学一年の時、キリシタンだった教師がそんなことを言いました。
そのことについて、何かプリントを提出させられたような覚えがある。
私は、それに「生きる意味を知るために生きている」と書きました。
とってもありきたりで手前味噌かもしれませんが、今でもやっぱりそう思っているかなぁ。
たぶん、耄碌しなければ、死ぬ時に分かる。
本当の意味が。
それを私は書き残せないだろうけど、そこでようやく満足できるんじゃないだろうかと思う。
(作中で語られた賢治の言葉を読んで、ついふと思い出してしまいました)


『銀河鉄道の夜』は本当に悲しいお話なんだろうか?
私は、『銀河鉄道の夜』は今まででおそらく4回ほど読んでいます。
だけど、子供の頃に読んだ1回だけしか……悲しいと思ったことはないように思いますね。
子供心には、やっぱり、カムパネルラの死って、すごくショックでビックリさせられることなんだけど、それが全く違うことなんだって、ある時ふと気付かされるんです。
宮沢賢治のお話はとっても優しくて、作中でも遠子が言っているけれど、本当に懐かしく思うんですよね。
きっと、こんな優しいお話を書く人は、心も優しいんだろうなぁって感じることもある。
でも、子供の頃に読んだ伝記を思い出すと、決してそれだけではない人だった。
でも、それが当然なんですよね。
書いている人だって、必死に考えた答えを常にそこに書き連ねているんだから。


とりあえず、この”文学少女”シリーズは読めば読むほど主人公を嫌いになっていく仕様になっていて困りますね(笑)
面白いんです。
だけど、やっぱり頼もしい主人公が好きな私には、心葉の貧弱ぶりは本当に……!!!
堪えられないわッッッッッ!!( ̄□ ̄;)
なんなの、この主人公。
優しければそれで許されると思ったら大間違いだわ(そこまで)
結局、コイツ、自分のことでいっぱいいっぱいで、昔好きだった女の子の傷を修復することも出来ずにメソメソ泣いて、女の子に慰められただけじゃないのさ!!
そのうえ、最後の最後まで助けてもらって、やっと昔の気持ちを告白なんて……!
この、、、、、、、

度ヘタレーーーーーーーーー!!!!!
注:このヘタレの意味は普段私が愛してやまない単語とは全く別物です。

お前なんて犬で十分だ!
こんな子の為に、屋上から飛び降りて、二年以上も棒に振った美羽に同情の余地さえわく!!
でも、彼女の心を救えるのは結局のところ、心葉な訳で、やっぱり、彼女が受けた告白は……良かったねって思わされるものではあったんだけど。
でも、今後芥川くんに傾くって展開はしてもいいけど、作中では語らないで欲しいなぁ。
美羽好きなんで、そのへんは勘弁して欲しい。
あ、でも、琴吹さんと美羽には仲良くなってほしいかも。
絶対に気が合うから。

美羽は最初はなんなのこの子ーって思ってたんですけど、この巻に入ってから一気に認識変わりましたね。
でも、ラスボスが意外に脆くてびびった(^^;)

美羽は素晴らしいです。
この狂気と好意の素晴らしいアンバランスさ!!
愛されるならこのくらい愛されたい(お前も相当の……)
屋上のシーンでの台詞とか、ゾクゾク来てしまった。
もしかしたら、私はMなのかもわからんね。

苦しんでいる美羽にとっては、心葉は穢れのない宝石みたいだったんでしょうね。
あんなに憎んでおきながら、
「心葉までゴミ箱にしないでっ!」
って叫んだ美羽がとても愛おしく感ぜられました。

自分には何もない。
何もないから、死ぬしかない。
彼の望む綺麗なものを自分はもう持っていないから。
でも、さいわいを見つけるために飛び立ったのに、結局死ねずに生き延びてしまった。
それならば、出来ることはひとつ。
自分の弱さを利用して、彼に復讐をする。

悲しい……なぁ。
常々私は弱さを武器にして生きることに対して、嫌悪を抱く人間なのですが、こういう感じの生き方しか出来ない彼女には彼女の事情があったわけで。
小説だから言うけど。

可愛くてたまんねーーーーーー。

私も彼女と同じことあるから分かる。
物語が湧き出してこないって、すごい恐怖なんだよね。
そのせいで感情不安定になったりすることもあるし。
でも、そういう時はインプットの時期なんだって、美羽にも気付いて欲しかったなぁ。
創造の泉は、元がなければ湧き出してなんてこないんだもの。
元々は想像力に恵まれている子だから、今後は現実逃避のためでない、自分のために想像しよう(生きよう)としてくれればいいなぁと思います。
そのためにも、たくさんの人と出会って。
たくさんのことを知って欲しいもんだ。
美羽に対する私の感情は、すごく幼子を見守るものに似ているように思うよ。

さて、このシリーズも残すところあと2冊くらいかな?
最後の美羽のモノローグが素晴らしく後引いてます。

どういう意味だ?!
確かに彼女は妖怪みたいだけど。。。
一体何があるんだろう?
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