明けに染まる水平線の更新報告。小説・漫画の感想。色々気ままに書いてます。雑記帳代わりです。
買ったはいいけど色々あって読めていなかった、”文学少女”シリーズ読みました! 今回は第4巻ということで。 前の巻の締めから言って、ついにあの美羽が出るのかと思ったんですが、そうではありませんでした。 メインは、この作品のツンデレ担当(笑)・琴吹ななせ。 今回はデレだらけでした。 告白までしちまうし。 びびりました。 迂闊にもきゅんとしたし。 こういう素直になれない女の子って可愛いですよねー、やっぱり。 しっかし、この作品、巻が進むごとに厚くなってないか??(^-^;) 私、読むの遅いので、結構しんどい(笑) まぁ、あれだ。 泣きましたよ。 素直に。 芸術家の才能だ何だの話には弱いんですよ。 だけど、何より涙を誘ったのは、水戸夕歌の愛情の強さですよ。 最期の最期まで……(>_<) ああ、これは読んで知ってもらいたい。 ……芸術の世界は、本当に曖昧でありながら、その世界で生きようとしている人に対してはシビアで悲しい世界です。 芸術面は才能の世界だから、どうしてもいろいろな葛藤があって、だけど、その中で自分が見苦しくなっていかないように、一生懸命耐えて耐えて、生きていかなくちゃいけない。それが、芸術家でありながら、人間として生きるっていうこと。 才能のある人を間近で見ながら、自分もその道を志せば志すほど、尊敬の念の他にも芽生えてしまう薄暗い気持ちなんかもあると思う。 人と比較することのない自分だけの個性。 そんなものは紛い物だ。 比較しなければ、個性など生まれない。 比較すること。理解しあうこと。認め合うことがなければ、自分という個性はそこには生まれない。 自分だけで、主張したって、そんなものは個性にはなりえない。 …………。 この話では、誰よりも高みにいる孤高の天才と、人々に愛される恵まれた凡人について語られます。 どちらがいいのでしょうね? 才能を望む人もいれば、何気ない日常を望む人もいる。 結局ないものねだりなんだろうけれど、それでも、否定するより肯定したほうが生きやすいよなぁって思います。 互いの存在の肯定。 相互理解。 そうすることで、楽になれると思う。 劣等感があったって、優越感があったっていいじゃないですか。 それこそ、生きてるってことなんだもの。 さて、次巻は美羽VSななせの直接対決が見られるようです。 こわっ! 女の戦いは怖いよ。 っていっても、美羽は今や心葉に対して憎悪のほうが強い状態だろうからなぁ。 なんとなくね、わかるっちゃわかるんだけどね、美羽の気持ち。 自分の夢を、脇で見ていた彼氏が叶えてしまうって、相当ショックだと思う。 ……まぁ、それで自殺ってのもすげー話だけど。 単に、美羽は素直なだけなんじゃないでしょうかね。 まさか、ここまで粘着質なタイプだとは思うまいよ。 中学生男子が見透かせるわけがない(遠い目) さて、そんなこんなで、次巻も期待! ななせ頑張れー! 遠子よりも応援しちゃうよ。 なんというか、遠子は可愛くてヒロインらしいんだけど、底が見えないからなぁ(笑) スポンサーサイト
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